ひよっこPGのブログ

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ゲーム理論の一つ 囚人のジレンマについて

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photo by (T)imothep

ゲーム理論についての本を読んで、囚人のジレンマというものがあるのを知ったので自分なりにまとめてみます。

そもそもゲーム理論とは?

複数のプレイヤーが存在し、それぞれの行動が影響し合う状況において各プレイヤーの利益に基づいて相手プレイヤーの行動を予測し意思決定を行う考え方。
お互いに影響を及ぼし合う状況で自分の利益を追求する行動は、本質的に室内で行うゲームと同じという認識からゲーム理論と呼ばれました。
ゲーム理論とは - MBA用語 Weblio辞書

1944年に数学者フォン・ノイマンと経済学者モルゲンシュテルンの共著「ゲームの理論と経済行動」の出版によってゲーム理論の名が世に知られ、現在のゲーム理論の基礎になったみたいです。
フォン・ノイマンについては前記事で少し触れていますのでよかったらどうぞ。
ノイマン型コンピュータについて - ひよっこPGの技術メモ・英語・ギターのブログ。

そのゲーム理論の一つが囚人のジレンマという考え方です。

囚人のジレンマについて自分なりの解釈

二人の囚人がいて、その二人は窃盗罪の容疑で別々の牢屋に入れられます。
囚人には3つの条件が与えれています。

  1. 二人の囚人がどちらも黙秘すれば、懲役は2年です。窃盗罪と証明出来ずに武器を隠し持っていた罪による懲役2年です。
  2. どちらかの囚人が自白し、もう一方の囚人が黙秘した場合は、自白した囚人を釈放(懲役0年)
    黙秘した囚人は懲役10年
  3. 二人の囚人がどちらも自白すれば、懲役は4年です。窃盗罪と自白したため懲役4年です。

二人の囚人がどちらもいい結果に終わるのには、どちらも黙秘した場合の懲役2年です。
ここで自分がこの囚人に立場だったとしたらと想像して考えます。
選択肢としては、黙秘 or 自白の2パターンです。

黙秘パターンの場合 懲役2年 or 懲役10年
自白パターンの場合 懲役0年 or 懲役4年

二つのパターンを比較すると自白した方がいいだろうと考えますよね。
そのため、二人とも同じ考えになるので窃盗罪が証明されて、二人とも懲役4年になります。
たとえ、裏で口合わせをしていたとしてもどちらか片方だけが裏切って自白すれば釈放されるわけですから本当に信頼がある人ではない限り
裏切られるでしょうね・・・。自分の利益を優先してしまって。

簡単にまとめ

協調して二人が黙秘することが最善の戦略なんですが、互いが自分の利益を追求してしまうが故に最善のパターンになることはない。
どちらの選択肢とっても不利益になるのでジレンマに陥る。
このようなことを囚人のジレンマといいます。

囚人のジレンマが使われた実例

この囚人のジレンマについて、ビールの値下げ競争での実例を紹介しているサイトがあったので紹介します。
サントリーを3位に導いた「囚人のジレンマ」 [マーケティング] All About
※2008年と5年前の実例です。
あまり自分はビールを飲まないので詳しくは知りませんがビール会社の名前などはCMで聞いたことあります。
簡単に、どのような場面で囚人のジレンマが使われていたかといいますと
各キリン、アサヒ、サッポロ、サントリーと4つのビールメーカーは
ビールの原料が高騰して値上げか据え置き(現状維持)か選択肢を与えられました。
ここでもさっきと同じ例で2パターン書くと

値上げの場合 売り上げUP or 売り上げDOWN
据え置きの場合 売り上げ横這い or 売り上げ大幅UP

ここでも最善の策は4つのメーカーが協調しあい値上げすることです。
しかしここでの例では、キリン・アサヒ・サッポロが値上げの中、サントリーは据え置きと売り上げ大幅UPの選択肢をとり売り上げをあげたみたいですね。 でもこのサイト読んだ後に自分が思ったのは、この例でいうとサントリーは、短期間ではあるものの3社を裏切ったってことになるんだよなーとは思いました。ほかに色々な要素が絡み合ってるとは思うので一概には言えませんが。


文章量ちょっと多くなりましたがこれくらいで終わろうと思います。また一日寝かせて読み直し書き換えられる表現があったら修正・追加しようと思います。

参考

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一番最初に下記の本を購入し、読み進めていくなかで囚人のジレンマというものがあるのを知ったのがこの記事を書くきっかけです。
ほかにもまだ色々な考え方があるようなのでまた面白そうなものがあれば自分なりの解釈を書こうと思います。

日常生活に潜むゲーム理論

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